【第9回】寝たきりで通院が難しい方へ

Blog【第9回】寝たきりで通院が難しい方へ

お知らせ・ブログ2015/05/08

吹田市千里山東にある通いやすい歯医者「あらかわ歯科・矯正歯科」。こちらは、【【第9回】寝たきりで通院が難しい方へ】に関するページです。当ブログでは、クリニックからのお知らせや新着情報、歯科診療に関することなどを随時更新しています。もしお口のことで気になること、お悩みがあれば、ぜひお早めに当歯医者までご相談ください。当歯医者ではできるだけ歯を残し、痛みが少ない治療をご提案しています。

【第9回】寝たきりで通院が難しい方へ

お口の中の健康状態が、身体の健康にも密接に関わっているのをご存知でしょうか?
特に高齢者の方がいつまでも若々しく元気に毎日を送るためには、お口の健康が重要な役割を果たしていると言っても過言ではありません。

◆食事を楽しく採ることの大切さ

もちろん「食べ物をきちんと噛めないと、せっかく摂った栄養素が胃腸で十分に消化吸収できないから」ということが第一の理由です。しかし、理由はそれだけではありません。例えば、咀嚼することによって脳への血流量が増えることがわかっていますから、きちんと噛めるかどうかが認知症の予防にもつながると考えられています。

また、やわらかいものでも硬いものでも自分の歯できちんと噛めると、食べられる食材の幅が広がります。さまざまな食感の食材をいろいろな調理方法で食べることができれば、味も歯ごたえも違いますから、その分食べ物がおいしく感じられるということはおわかりになるでしょう。

実は食べ物を食べたとき、おいしく感じられるかどうかということはとても重要なことなんです。と言うのも、食事が単に栄養を補給するための作業で終わるか、楽しい時間として認識できるかという点に直結してくるからです。

食事を楽しむことができれば、それは心の健康維持にもつながります。ですから、お口の健康維持は、単にお口の中だけのことにとどまらず、心にも身体にも大きく影響するというわけです。

◆お口の健康を推進するさまざまな取り組み

お口の健康は、まずご自身がきちんと意識して、良い状態を維持しようとする心がけが大事です。しかし、年齢が経つにつれてお口のコンディションが崩れやすくなるため、高齢者は若年層と比べて個人の取り組みだけでは健康維持が難しいと言えます。

そこで、吹田市をはじめ、吹田市内のさまざまな団体が、高齢者の皆さんのお口の健康を維持するため、食生活をサポートする取り組みを行っています。例えば、吹田市は、体や心の機能が低下したために調理が困難になったお年寄りを対象に、一日一食、栄養バランスのよい食事を配食し、同時に安否を確認するサービスを行っています。

また、地域ごとにランチルームを設置し、75歳以上の方を対象に、高齢者同士の触れ合いの場や外出の機会を提供しつつ、食生活の充実を図る取り組みもしています。さらに、歯とお口の健康を直接的に向上させる取り組みとしては、硬いものが食べにくくなったり、飲み込みにくくなったりしているお年寄りを対象に、歯科医師や歯科衛生士等による実技指導や講義なども行われていますので利用してみてはいかがでしょうか。

一方、各団体の取り組みとしては、吹田市社会福祉協議会主催の、「配食サービス」「ふれあい食事会」や、吹田市歯科医師会主催の「お口の健康調査」「高齢者よい歯コンクール」などといったサービスや催しもあります。ご家族やお知り合いに対象となるようなお年寄りがいるようでしたら、ぜひ教えてあげてくださいね。

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